みなさんこんにちは! シンガーソングライターの宮島久男です。
今回の記事は現在、僕が所有しているギターの中でいちばん思入れの強い一本、taylor614ceをご紹介したいと思います。
是非アコギの素晴らしい世界を、感じていただけると嬉しいです。
この記事の内容を動画でも説明しています。是非ご覧ください。
長めの前置き
僕のアコギへのこだわりの旅が始まったのは、このギターを買ってからでした。
それまでギターは持ってましたが、やはり金額が違うというか、この辺まで来ると覚悟が必要というか。ごちゃごちゃ書いてますが、要するに安くないので安易には手が出ないという事です。
このギターとの運命的な出会いは今から数年前、船橋にある伊藤楽器さんでした。
その頃は伊藤楽器さんはとてもtaylorというメーカーに力を入れていたようで、店員さんいわく関東でも1、2を争う在庫数だったらしいです。
たしかに、都心を離れた千葉県船橋市のとある楽器屋さんに、この高級なTaylorがズラリと店頭に並んでいたのですからすごいことです。
最初は正直言って、taylorってあまり知りませんでした。
なんか高いギターだなとは思ってましたし。だって一番安い314でも定価30万もするのですから。今はもっと安いシリーズが出てますが、当時はありませんでした。Taylorは型番で300番台から900番台まで材質やグレードをわけてあるのです。
初めてこのギターを見たとき、店に飾ってあって「わーかっこいい、でも高い」それだけでした。
その日はそれで帰ったのですが、それから何日か経って僕はあることに気が付いたのでした。
ストリートライブでもらったお金をずっと貯めていて、そのお金があったじゃないか、それで買えないかな?
合計金額を調べるとやはり、飾られていたギターについていた金額には届きませんでした。
そこで僕は考えました。伊藤楽器さんに電話してギターの値段を聞いて、その値段まであといくら足りないか、それを確認してそれに達成するように頑張ってストリートライブをやろうということに決めました。
ところが実際に電話して値段を聞いてみると、僕がお店で見た金額より安くて、ストリートライブで貯めた金額で買えることがわかりました。
とりあえず在庫はあることを確認して、平日でしたが仕事帰りに船橋まで行って試奏をさせてもらいました。
その時点でぼぼ買うことを決めていましたが、冷静にもう一度考えようとその週末の土曜日に再度お店に行って購入したのでした。
材質について
この614の600シリーズはサイドバックの素材がメイプルという木材になっています。
このメイプルって木がもともと白っぽい材質なのでカラーしやすく、そのためにこの600シリーズだけ黒や赤などのカラーがあります。
それでもやはりナチュラルカラーが一番多いので、この黒も少ないほうですね。
TOPの材質はアコギで一番よく使われる、スプルースという材です。
ピックアップ
Taylorはほとんどのギターに、最初からピックアップが搭載されています。
Taylorというメーカーは、わりと歴史が古いのですがGIBSONやマーチンと肩を並べるほど有名になったのは、つい最近のようです。
なので、ある時点まではフィッシュマンという別メーカーのピックアップが搭載されていました。
ですが、僕がこのギターを買った数年前からTaylorが独自に開発したES(エクスプレンションシステム)というピックアップが搭載されるようになりました。
このピックアップは、ダイナミックマイクの端子をギターのTOPに張り付けたような原理で、独自のものでした。
僕が買ったこのギターも、そのESが始めから搭載されていました。
このピックアップはとてもナチュラルだと評判だったのですが、僕はだんだん使っていくうちにその音に不満が出てきました。
とくに1、2弦の音が不自然というか、アコギでなくてエレキのよう特性の音がするのがとても気になりだしました。
その辺の苦労は別の記事「僕のアコギ用ピックアップ選び遍歴」で詳しく説明していますので、参照してみてください。
そんなこんなで、結局僕は「アンフィニカスタムワークス」さんというショップのオリジナルピックアップを、このESを埋め殺して付けています。
ガーン!トップに傷がついた!
ところがある日、僕はうっかりしていてギターを床に落としてしまったのでした。「げっ!」と思ってギターを持ち上げてみると写真のように、TOPにヒビのような傷が入っていました。すごいショックでした。
もうこれは諦めるしかないのか?
そう思ったのですが、いつもお世話になっているアンフィにカスタムワークスさんへ相談して入院。
一か月の歳月をかけてようやく先日、退院してきました。
当初はTOPの塗装補修依頼だけだったのですが、フレットの減りも激しいとのことからフレットの交換もお願いしました。
フレットはハイフレットのほうは減ってなかったので、7フレットあたりまでを打ち変えてもらって完成です。
写真の通りまったく傷が分からなくなりました。やっぱりアンフィニさんすごい!
僕の経験上、アンフィニさんの技術は日本一ではないでしょうか?ほんとすごいです。
その他の写真も載せておきますね。
僕はあんまりインレイ(きらびやかな装飾のこと)はあまり好きじゃなくて、そういう意味ではTaylorは飾りすぎず、かといって地味すぎずでちょうどいいのです。GOODです。
これがヘッドですね。ペグのゴールド色がだいぶ落ちて使い込んだ感が出てますね。
サイドについてる丸いつまみが見えますか?これがTaylorにもともとついていた、ピックアップのボリュームだったりトーンコントロールなのです。
僕は別のピックアップを付けたので、今は機能していません。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
このギターの魅力が伝わったでしょうか?
今この記事を書いているのが12月でこれからクリスマスの時期なのでミヤジマサンタの写真も載せておきますネ笑